姿勢が悪いと、歯並びも悪くなる!?
子どものうちに気をつけたい歯並び
歯の健康のためにも、見た目のためにも、歯並びは綺麗でいたいものです。
歯並びが悪いため、歯ブラシが行き届かずに虫歯が増える原因になったり、歯並びが悪いせいで、大きな口を開けて人前では笑えなくなったり……と言うことも多いようです。
お子さんの綺麗な歯並びのために、今からできることをはじめましょう。
歯並びが悪くなる原因は、主にこの2つ
歯並びが悪くなる原因は、主に下記の2つが考えられます。
・遺伝
あごの骨の形や大きさ(骨格)、歯の大きさや生え方などは遺伝しますので、歯並びにも影響が出ることが多いです。特に「受け口(反対咬合)」や「出っ歯(上顎前突)」などは遺伝しやすい特徴とされます。
・生活習慣
遺伝と同じくらい影響があるのが、小さい頃からの生活習慣です。舌の癖、指しゃぶり、口呼吸などは、歯並びに大きく影響します。
また、睡眠時の姿勢や、座っている時に頬杖をついたり……なども影響してきます。
遺伝的に歯並びが悪いからと諦めることはありません。子どものうちから生活習慣や姿勢を見直しましょう。しっかりと噛むことによってあごの成長が促され、歯並びの改善が期待できます。
姿勢が悪いと、歯並びにどんな影響があるの?
子どもの口がポカンと開いていることはありませんか?
「お口ポカン」つまり、口呼吸をしていると、顔がやや上を向くようになります。その状態で物を見るために、目線が下がり、猫背になります。
すると同時に、本来上顎にあるべき舌が後ろに後退するため、上顎の成長が促進されなくなり、歯並びは悪くなります。さらに、喉や舌の筋力が弱まり、食べ物や飲み物が飲み込みづらくなります。
鼻呼吸を心がけ、あごを引いて、頭が前に出ない正しい姿勢を心がけましょう。
鼻づまりなどが原因で、口呼吸になってしまう場合は速やかに耳鼻科に相談することをおすすめします。お口ポカンを放っておくと、姿勢が悪化し、もっと大きな疾患につながる危険があります。
食事中にやってはいけない姿勢とは
生活習慣を見直していくうえで、食事中の姿勢にも注意してみしょう。
・足が床についていない
足が床についていないと咬合力(こうごうりょく=ものを噛む力)が弱くなります。足の裏がしっかり接地していないと、身体に思うように力が入りません。
特に幼児期はあごの筋肉が発達しきっていないので、足がつかないと、硬いものを噛んだり、繊維質なものを噛みちぎったりする力がうまく鍛えられないのです。
咬合力は歯並びに影響しますので、足台のついた椅子に座るか、足台を用意するようにしましょう。
・食べる時に前傾姿勢になる
口を食べ物に近づけるのではなく、姿勢を維持したまま、食べ物を口に持っていくように気をつけましょう。食事中の姿勢が悪いと、腹部が圧迫されて消化不良を招くこともあります。
・足を崩して食べる、テレビの方を向いて食べる
床や椅子の上で足を崩して食事をしたり、テレビの方を見ながら食事をしていると、身体の軸がずれた状態で噛むことになります。このような姿勢での食事は、あごの発育に悪影響が出るだけでなく、脊椎など、全身が歪んでしまう原因になります。
食事以外の歯並びが悪くなる姿勢習慣って?
立った時に姿勢がどちらか左右に傾いている子は、多くの場合、歯の中心線もずれています。以下のことが習慣化していないか注意しましょう。
・勉強や食事をする時に、頬杖をつく
・寝る時に必ずどちらか片方の頬を下にする
・いつも同じ側で荷物を持つ
これらはつい大人もやってしまいがちな行動。癖になっている人も多いでしょう。これらを毎日繰り返すことによって、少しずつ身体が歪んでしまいます。
まとめ
毎日の生活習慣が原因で、あごのズレや噛み合わせ、歯並びに問題が出ていることが多いです。普段の姿勢や、習慣を見直してみましょう。
子どものうちは、身体が発達している最中だからこそ、良い癖も悪い癖もつきやすいです。気が付いた時が直し時なのです。
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