正しい姿勢の「座り方」とは
日本人は、世界⼀座っている時間が⻑い!?
デスクワークなどで⻑い時間座っているのは、⼤⼈だけではありません。 学校のあとに塾に⾏ったり、座ってゲームをしたり、動画を⾒る時間が増えている⼦ども達も同様だと⾔えるでしょう。
実は⼈間の⾝体は、⽴っている時よりも、座っている時の⽅が、腰への負担が⼤きいのです。 ⽴っている時は、ひざや⾜⾸などの関節が、クッションの役割を果たしているため、負担が分散されているからです。⻑く座っている上に、さらに姿勢が悪いとなれば、負担は何倍にも増してしまいます。
正しい座り姿勢を理解して、少しでも⾝体に負担の少ない座り⽅を⼿に⼊れましょう。
正しい座り姿勢は、こんな姿勢
まず、下記の3ステップを注意して座ってみましょう。
①3つの⾓度が 90 度になるように座る
ひじ、腰、ひざの3つの⾓度が 90 度になるように、意識して座ります。 ⼀⼈ではわかりにくいので、お⼦さんの姿勢を横から⾒てあげましょう。
この角度にならない場合は、机や椅⼦の⾼さが合っていないということ。机や椅子、座っている環境ごと⾒直しましょう。
②⾜の裏全体をしっかりと床につける
⾜がつかないとバランスが崩れ、いい姿勢を保つことができません。 ⾜は適度に開き、足の裏全体が床に着くように座ります。 ⾜がつかない⼦どもには、サイズのあった椅⼦を⽤意したり、⾜台を使⽤したりすることを検討しましょう。
③あごを引いて、背もたれには寄りかからないで座る
背もたれは、姿勢を正すためではなく、休憩の時に少し使⽤する程度にしましょう。 背もたれに寄りかかると、⾻盤が倒れ、姿勢が悪くなってしまいます。
正しい座り⽅=重⼼があっている
正しい姿勢になるために⼀番に気をつけるべきこと。それは、座っている時でも⽴っている時でも同じように、「重⼼の位置を正しく保つ」ことです。
側⾯から⾒ると ⽿→肩→股関節が直線上にある。
正⾯から⾒ると 左右の「⽿、肩、⾻盤、ひざ」の⾼さが平行になっている。
立ち姿勢と座り姿勢、いずれも背⾻の S 字カーブや筋⾁で重たい頭を⽀えています。 しかし、座った時には、⾻盤だけでは重⼼が後ろ過ぎて不安定なので、前⽅の両⾜で⾝体のバランスを⽀えることも重要です。
背中を伸ばす、ではなく、⾻盤を⽴てる!
では、重⼼をまっすぐに保つためには、どこを改善したら良いのでしょう。正しい座り姿勢で重要なパーツとなるのは、「⾻盤」です。骨盤を⽴てて座り、背⾻が S 字カーブになるようにします。
(左)⾻盤を⽴てて座るのと、(右)⾻盤が倒れた状態で座るのとでは姿勢はこんなに変わります。
右図は、いわゆる「⾻盤が寝ている」状態。⾻盤が、後ろに倒れることで、背⾻も S 字カーブを保てなくなります。この骨盤の状態では、背中だけを伸ばしても、背⾻はすぐに丸まってしまいます。
「背中を伸ばす」だけでは、いい姿勢にはなれないのです。「骨盤を立てる」ことを意識して座るようにしましょう。
骨盤を立てる感覚を養うために……
⾻盤が⽴つ感覚がわからない、いい姿勢が⻑続きしないというお⼦さんは、骨盤を立てて座る練習をしてみましょう。(「いい姿勢と骨盤の関係!骨盤を立てて『坐骨』で座ってみよう」は→こちら)
また、小学生のお子さんには、norokka『こどもの骨盤クッション』の使用がおすすめです。背中を伸ばすのではなく、自然と骨盤を立て座ることができるので、重心を正しく保つことができます。正しい座り姿勢を習慣化するサポートに『こどもの骨盤クッション』を活用してみましょう。→商品詳細はこちら
まとめ
正しい姿勢で座るためには、⾝体の仕組みを理解することが⼤切です。
背中を伸ばしてもすぐにグニャッと崩れてしまうのは、背すじの問題ではなく、⾜が地⾯につかずブラブラな状態だったり、⾻盤が寝たりしているからかもしれません。
正しい姿勢とはどんな姿勢のことなのか、ひとつずつ⼀緒に確認してみてください。
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